口腔外科のQ&AQ and A
カテゴリー:口腔外科

- 口腔外科とはなんですか?
- 虫歯や歯周病の治療を除く、顎やお口の中・周りのさまざまな症状に対応する診療項目です。
交通事故やスポーツの外傷などの外科的疾患の他にも、口腔粘膜疾患(口内炎や水ぶくれなど)、神経性疾患(顔面神経けいれんなど)などの内科的疾患も対象です。
よく聞く診療でいうと、親知らずの抜歯やインプラント治療も口腔外科に含まれます。
お口周りでお困りでどの科を受診したらよいかわからないという場合は、この診療項目のある病院を受診しましょう。
- 口内炎が治りません、病院に行ったほうがいいですか?
- 舌癌と口内炎は症状が似ていることもあり、早期に発見することが難しい場合があります。
口内炎と思いそのままにしてしまい、気が付いたら進行していることが多くあるのも舌癌の特徴です。
口内炎のような症状が2週間以上続く、症状がでている箇所の境目がはっきりしない、口内炎よりも痛みが少ない、出血することがある、以上の症状がある場合はご相談ください。
- 舌の裏に水膨れのようなものが頻繁にできます。何かの病気なのでしょうか?
- 下唇や舌にできる水膨れは粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の可能性が高いです。そこには唾液を作るところ(唾液腺)がたくさんあるため噛んでしまったり、刺激が加わり続けると唾液腺の組織が損傷したり、炎症をおこしたりします。そうすると唾液が出る管が破れたり、詰まったりすることにより、唾液が組織内に出てたまります。
腫れているときに噛んでしまうと、内溶液が流出しつぶれてしまいますが、またたまると再発します。痛みはないのですが、再発を繰り返すため外科的に切除することが多いです。
- 舌がピリピリして痛みます、舌がまだらに模様がある感じがします。どうしたらいいですか?
- 地図状舌の可能性が高いです。原因が不明なことが多いですが自然治癒することが多いです。
痛みを伴う場合はタバコ、アルコール、刺激物は控えてください。歯磨きなどは通常通り行い、うがい薬も使用して口の中を清潔にしてください。
健康状態により治癒の期間は異なります。激しい痛みの場合は早めに病院に来院しください。
- 病院でもらった痛み止めがなくなり、病院にも行けない状態です、どうしたらよろしいですか?
- 当院で処方している鎮痛剤(ロキソニンなど)と市販薬(例としてロキソニンS)は成分は同じです。したがってお近くの薬局やドラッグストアで臨時的に購入することをお勧めします。
市販薬は短期間の服用・頓服使用が目的です。来院できるときにご連絡して頂き、ご予約をとって頂くとスムーズに診察を行うことができます。
- 歯科医院で口内炎は診てもらえる?
- 可能です。診察後、お薬の塗布または処方いたします。
- 口内炎のできる原因はなんですか?
- 免疫力の低下といわれています。
口内炎の原因には、栄養不足や寝不足、ストレス等が大きく関わっています。
生活習慣の乱れが原因で免疫力が低下した場合も口内炎ができやすくなります。
特に女性の場合は、ホルモンバランスの乱れや生理前後、出産前後(妊娠期含む)に口内炎ができやすいと言われています。
そのためにお口の中を清潔に保ち、しっかり休養と栄養をとることが大切です。
また、ビタミンB群は口内炎に効果があるので、継続的に取り入れることで口内炎予防にもなります。
- 口内炎ができた時にしてはいけないことはありますか?
- 患部を手で触らないようにしましょう。
手についた細菌が口内炎にうつり、治りが遅くなったり悪化したりする原因になります。うがいも効果的ですが低刺激のものを使用するようにしましょう。
また、代謝を良くする温かい飲み物、長時間の入浴、過度なアルコール摂取は痛みを増強させてしまう可能性があるので控えましょう。
- 舌を火傷してしまいました。
- やけどをしたら冷やしましょう。氷を1個お口に含むと冷やしやすいです。
唾液の作用(抗炎症作用、抗菌作用)により舌の火傷は治りが早く、数日~2週間程度で治ります。心配な方は、歯科医院で薬の塗布、処方も可能です。
※お口の中が乾燥している人(口腔乾燥症=ドライマウス)、喫煙の習慣がある人は、火傷の治りが遅くなることがあります。