予防歯科とは、お口の中の健康を維持し、虫歯や歯周病などのトラブルが起きないようにすること、悪化させないように努めることを言います。
痛くなってから歯科医院で治療をするのではなく、痛くなる前に痛くならないようにすることがとても重要です。自分の歯の健康を維持することで、一生涯にわたって生活の質を保ち、快適な暮らしを送ることができるでしょう。
予防歯科では定期検診や食生活指導、自宅でできるセルフケアに歯科医院で行うプロフェッショナルケアまでさまざまな方法でお口の健康を保っていきます。
予防歯科とは、お口の中の健康を維持し、虫歯や歯周病などのトラブルが起きないようにすること、悪化させないように努めることを言います。
痛くなってから歯科医院で治療をするのではなく、痛くなる前に痛くならないようにすることがとても重要です。自分の歯の健康を維持することで、一生涯にわたって生活の質を保ち、快適な暮らしを送ることができるでしょう。
予防歯科では定期検診や食生活指導、自宅でできるセルフケアに歯科医院で行うプロフェッショナルケアまでさまざまな方法でお口の健康を保っていきます。
その中でも特にセルフケアとプロフェッショナルケアはどちらも欠かすことのできない重要な予防歯科の内容と言えるでしょう。
そしてこれらは歯を失う原因第一位の歯周病への対策としても重要な役割を果たしています。
3ヵ月に一度は、歯科医院で定期検診を受けましょう。
自分では特に気になるところがなくても、気付かぬうちに何か問題が発生していることがあります。小さな変化に気付くことができるのは、やはりプロの目です。
早期発見することで最小限の治療や予防対策で済む可能性が高まりますし、定期的に通うことでお口の中の状態の変化にも気付きやすくなります。
もちろん何もないことが理想ですが、数ヵ月の間に静かに進行することもあるので、あまり間を空けすぎずに通うことが大切です。
健康的な食生活を送ることは、全身の健康だけでなくお口の健康にも影響をもたらします。
栄養バランスの取れた食事を心がけることもそうですし、歯を守るためには砂糖や酸を多く含む飲食物を控えると良いでしょう。特に甘いお菓子やジュース、炭酸飲料などは虫歯の原因となるため、摂取量や頻度などを考慮することが大切です。
甘いものを食べてはいけないということではないですが、例えばキシリトール入りのお菓子に切り替えるなど工夫をしてみるとより効果的に予防歯科に努めることができます。
甘いものを食べる時に特に気をつけたいことは、時間を決めて食べることです。だらだらと時間をかけて長時間食べているとお口の中が酸性の状態となり、虫歯になりやすい環境が作られてしまいます。
時間を決めて食べ終えること、そして食べた後にはお水を飲んだり、歯磨きをしたり、歯磨きが難しい時は口をゆすぐなどして虫歯になりにくい状態に口の中を戻すことが大切です。
自宅でできる日々のブラッシングです。定期的に歯科医院でプロによるクリーニングを受けていても、やはり毎日の積み重ねは欠かせません。1日2〜3回丁寧に正しい歯磨きをすることで自分の歯を守ります。朝昼晩の3回が理想的ですが、難しい時でもできるだけ就寝前にはしっかりと磨くようにしましょう。就寝時にはお口の中の細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭のリスクを高めてしまいます。
歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間にはフロスや歯間ブラシなどの補助用具を用いてできる限り汚れを落としましょう。歯ブラシだけで磨いた場合には、全体の60%ほどしか汚れを落とせていないと言われています。
フロスや歯間ブラシを使うことで80〜90%まで汚れを落とすことができるため、その重要性の高さがうかがえます。
歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目など、磨きにくい部位に汚れが残ってしまうと虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特にフロスは歯と歯の間に溜まった汚れをかき出すことができるため、歯周病予防にはとても重要な役割を果たしています。毛先の細い歯ブラシで優しく歯ぐき周りを磨き、フロスでしっかり汚れを取ることで、最大限の効果を発揮します
正しい磨き方を身につけることはとても大切で、磨き癖や自己流で磨いてしまう人はたくさんいます。
自分の苦手な部分は歯科医院でチェックしてもらい、より効果的な磨き方を習得すると良いでしょう。
日々のブラッシングがしっかり出来ているかどうかをチェックすることも、定期的に検診を受ける理由の一つとなります。
歯ブラシの正しい磨き方だけでなく、フロスや歯間ブラシの使い方もコツをつかんで上達すると目に見えて改善される患者さまもたくさんいます。
歯磨きひとつ、意識を変えるだけで予防歯科に大きく関わってくるため、今一度見直してみると良いでしょう。
歯科医院で定期的にプロによるクリーニングを受けましょう。セルフケアでは落としきれなかった歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目など、細かい汚れを隅々まで落とします。着色や歯石など歯磨きだけでは落とせないこびりついた汚れも専用の器械を使ってきれいに除去します。
するとお口の中の細菌を可能な限り減らすことができ、虫歯や歯周病のリスクを減らすことに繋がります。特に歯石はどんなにしっかり磨いていても付きやすい部位があります。一度固くこびりついてしまうと歯ブラシでは落とせないため、歯科医院でのクリーニングは欠かせません。沈着した汚れをしっかり落とすことで、新しい汚れが付きにくくなります。
反対に、沈着した汚れの表面はざらついているため、更にその上に新しい汚れが付きやすくなります。定期的に汚れを一掃し、汚れが溜まりにくい環境にすることも大切です。
また、クリーニングの仕上げにはフッ素塗布をすることも予防歯科に効果的です。市販の多くの歯磨き粉にはフッ素が配合されていますが、歯科医院でのフッ素塗布では濃度の高いものを使用するため、歯に塗布することで再石灰化が促進され、虫歯になりにくい強い歯を保つことができます。日々のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケア、そのどちらも予防歯科には欠かすことができません。
1. 歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきの境目に向かって約45度の角度で歯ブラシの毛先を当て、小刻みに小さく動かして磨きます。この時強い力を入れる必要はなく、歯ぐきに歯ブラシが当たって痛くない程度の優しい力で磨くと良いでしょう。
2. 毛先が細い歯ブラシを使います。歯と歯ぐきの境目には毛先が細いものを使うとポケット内の汚れを落としやすいでしょう。また、歯並びが重なった部分や奥歯など磨きにくいところにはヘッドの小さい歯ブラシを使うと隅々まで行き届きやすいです。
3. 適切な補助用具を使います。フロスは指に巻きつけるタイプやホルダーが付いているものなど種類がありますが、操作しやすいものを選び、歯の側面にしっかりと沿わせて使うことでその効果を最大限発揮することができます。
歯と歯の間のスペースはその歯によって異なるため、歯間ブラシは大きすぎず小さすぎない、適切なサイズを選ぶことで効率的に汚れを落とすことができます。
しかし、元々スペースが無いところに無理やり歯間ブラシを入れてしまうと、歯ぐきを傷つけてしまったり、スペースを広げてしまったりする恐れがあるため、歯間ブラシは特に自分で選ばず、歯科衛生士から紹介された物を使用するのがベストです。
4. 喫煙は歯周病のリスクを高める要因のひとつです。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病になりやすく、禁煙を心がけることが大切です。
予防歯科と歯周病対策はどちらもお口の健康を維持する上で欠かせない重要なアプローチです。
定期的な歯科検診とクリーニング、そして日々の適切な口腔ケアによって歯周病や虫歯などのリスクを減らし、健康なお口の状態を維持することができます。健康的な食生活や喫煙を避けることなどで歯周病予防にも繋がります。
予防歯科と歯周病対策の両方に共通することも多いですが、そのどちらも実践することで一生涯にわたって美しい笑顔と健康なお口の状態をキープすることができるでしょう。