インプラント費用と相場 | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

インプラント費用と相場

多くの患者さまが1番気になることとして、インプラント治療費用があると思います。
高額なイメージのインプラントは、価格を比較するにも何を参考にしたら良いか、不明な点も多いのではないでしょうか。

インプラント治療の相場について、確認すべき項目を含め、説明します。

インプラント費用内訳

インプラント治療にかかる費用を次に挙げます。

  1. カウンセリング・問診
  2. レントゲン費用(パノラマ・CT・デンタル)
  3. 検査費用(虫歯・歯周病・顎関節)
  4. 診査診断費用
  5. 治療計画立案費用
  6. 手術前クリーニング費用
  7. インプラント1次手術費用
  8. 骨の造成費用
  9. 歯肉移植費用
  10. 静脈内鎮静麻酔費用
  11. 薬費用
  12. 消毒、抜糸費用
  13. 確認レントゲン費用(パノラマ・CT・デンタル)
  14. インプラント2次手術費用
  15. 仮歯費用
  16. 土台(アバットメント)費用
  17. 本歯費用
  18. 調整費用
  19. ナイトガード費用
  20. 定期検診・メンテナンス費用

これら20項目から患者さまに応じて必要な項目を合計した金額がインプラント費用になります。
広告などでインプラント1本10万円と書かれている場合は、別途費用がかかる可能性がありますので、見積りに含まれる項目と費用をよく確認しましょう。そして、この他に保証条件を確認することが大切です。
また多くの場合、定期検診やメンテナンス費用は、別費用となります。

インプラント治療中の痛み

インプラント治療相場

インプラント治療の相場は、35〜40万円(定期検診やメンテナンス費用除く)です。
以前の相場は30〜35万円でしたが、2024年10月時点では、約5万円前後値上がりしています。

その理由には、次のようなことが考えられます。

  1. インプラント体(特に海外メーカー)の値上がり
  2. インプラント部品の値上がり
  3. 使用する金属の値上がり
  4. 技工料の値上がり
  5. 歯科医院の人件費の値上がり

今後も海外インプラントメーカーを中心として値上がりは続くと考えられ、歯科技工士の数がどんどん減少する中、この先インプラント治療費が安くなることは、残念ながら見込めない予測となります。
可能な限り安いインプラントを希望する場合は、日本製のワンピースタイプのインプラントが候補として上がると思います。しかしこのタイプは、全ての患者さまに適応するものではなく、お口の中の条件が整う患者さまのみ適応します。

インプラント1本10万円は安いのか?

患者さまから「○○歯科は、インプラント1本10万円だから先生のとこのインプラントももっと安くして」と言われることがあります。
確かにその値段で治療ができるのであれば、安いと思います。そのため、本当に10万円以上の費用は絶対にかからないのかを聞いてきていただくようにしています。すると多くの患者さまが「インプラント体だけの費用でした」とおっしゃいます。
インプラントを1本10万円でそれ以外に一切費用がかからないという歯科医院は、ほぼないと思いますので、広告などに惑わされずに、しっかりと治療費用の合計額を確認する必要があります。

インプラント治療中の痛み

また、インプラントの費用だけで歯科医院を選択するのではなく、担当する歯科医師との相性や治療後に定期検診・メンテナンスに通いやすいかなどといった点も考慮して、比較検討することが大切です。
インプラント治療費用が安いという理由で遠方の歯科医院を選択しても、その後の定期検診やメンテナンスに通えなければインプラントが歯周病やトラブルを引き起こす可能性が高くなりますので、将来も見据えて歯科医院を選択しましょう。

では、1本10万円のインプラント体の良し悪しですが、患者さまによると考えます。しっかりとお口の中で機能している症例を何度も見てきました。
一方で、お口の中の状態が良くない患者さまにとっては、厳しいと考えています。例えば、重度歯周病や虫歯多数、かみ合わせが難しい、歯ぎしり・食いしばりがあるなどの患者さまは、後でやり直したりトラブルが生じたりする可能性が高いかも知れません。
そのため、しっかりと主治医と相談してから、インプラントを決定することをおすすめします。決して値段だけで決めない方が良いです。

インプラント費用の違いは?

保険外治療(自費治療)のインプラント治療は、歯科医院で価格を設定することができるため、歯科医院によってその設定価格には差が生じます。
では、その理由にはどのようなことが考えられるか、次に挙げます。

インプラント治療中の痛み
  1. インプラントのメーカーの違い
  2. 歯科医師の技術や技量
  3. 設備
  4. 保証内容
  5. 歯科医院の立地

インプラント治療費用の目安

インプラントと聞くと高額というイメージが、患者さまにもあるのではないでしょうか?
そのため、インプラント治療費用の目安を教えて欲しいとおっしゃる多いです。

奥歯

奥歯のインプラント治療費用は、骨の造成や歯肉の移植がなければ1本35万円位が平均価格です。
しかし、重度歯周病で歯を失った場合や歯の根に大きな膿が溜まって歯を抜くことになった場合は、歯を失ってから時間が経てば経つほど骨が吸収し、骨が少ないことが多いため、骨の造成や歯肉の移植が必要になります。
例えば、上あご奥歯で骨がない場合は、サイナスリスト(約20万)が別途必要になり、下あご奥歯を抜いてしばらく時間経過した場合は、骨の造成が多く必要になることが想定され、その分、費用も時間もかかります。
また、使用するインプラントメーカーで費用が大きく変わります。

  1. インプラント体:150,000円
  2. 土台(アバットメント):100,000円
  3. 被せ物:100,000円
  4. 合計:350,000円

奥歯は、骨の造成や歯肉移植が必要のない場合もありますので、インプラント治療費用の目安は、35万円になります。
もちろん、歯を失ってから期間が経っている場合は、骨の造成(上あごはソケットリフトやサイナスリフト、下あごはGBR)が必要になる患者さまもいらっしゃいます。あくまでも目安にしてください。

前歯

前歯のインプラント治療費用は、一般的に奥歯よりも平均5万円ほど高く、40万円程度です。
理由は、審美面(見た目)を重視する治療はシビアかつ抜歯した部分の骨が薄く、骨の造成や歯肉移植が必要になることが多いことが挙げられます。

前歯のインプラント治療費用の目安を挙げます。

  1. インプラント体:150,000円
  2. 骨の造成:100,000円
  3. 歯肉移植:100,000円
  4. 土台(アバットメント):100,000円
  5. 被せ物:100,000円)
  6. 合計:550,000円

あくまでも一般的な前歯のインプラント治療の費用になります。
(患者さまにより、別途費用が発生することもあります)

骨の造成

骨の造成が必要な場合にその方法と費用は、部位やどのくらい高さ・幅が必要かにより異なります。

インプラント治療中の痛み
  1. ソケットリフト(上あごに下方向から骨を造成):平均15万円
  2. サイナスリフト(上あごに横方向から骨を造成):平均20万円
  3. GBR(上下あごの骨を造成):平均10万円
  4. マイナーGBR (上下あごの骨を造成):平均5万円

患者さまに適用する方法は、主治医に確認しましょう。

歯肉移植

歯を失うと周りの歯肉が失われるため、歯肉の移植を行い元の歯肉の状態や清掃しやすい状態にする治療が必要になります。

インプラント治療中の痛み
  1. FGG遊離歯肉移植術:平均10万円
  2. CTG結合組織移植術:平均10万円

歯肉の移植費用は、歯科医院により大きく異なります。歯科医師の技術や経験により費用が変わる傾向があります。詳しくは、主治医に確認しましょう。

麻酔

インプラント手術では、浸潤麻酔の他に静脈内鎮静法や全身麻酔法を使用して手術を受けることができます。

インプラント治療中の痛み

静脈内鎮静法

眠くなる薬剤を使用して眠っている間にインプラント手術を行います。基本的に体内から眠くなる薬剤が抜けたら帰宅しても問題ありません。

全身麻酔

麻酔医が気管に挿管をして、呼吸までコントロールしながら手術を行い、術後も管理が必要なため、入院施設のある歯科医院または病院での治療となります。

 

それぞれの費用も各歯科医院により異なります。

  1. 静脈内鎮静法:1手術66,000〜88,000円(麻酔時間により費用も増減する)
  2. 全身麻酔:麻酔代+入院費

分割払い

インプラントの費用は高額になるケースが多いため、支払方法にはデンタルローンという選択肢があります。歯科医院により扱うデンタルローンの会社が異なり、金利手数料が変わります。
数あるデンタルローン会社より当院では、「アプラス」「JACCS」のデンタルローンをお申し込み可能です。

「アプラス」には、次の特徴があります。

  1. 手続きが簡単:WEBでの申し込みが可能
  2. 最長120回払いが選択可能
  3. Tポイントが貯まる

詳しくはアプラス公式サイトをご確認ください:アプラス公式サイト

「JACCS」には、次の特徴があります。

  1. 最長10年、最大500万円まで申し込み可能
  2. スマートフォンからの申し込み可能
  3. 最短30秒で審査回答

詳しくはJACCS公式サイトをご確認ください:JACCS公式サイト

インプラント費用だけではなく保証内容も確認

費用が安くても保証がなければ、インプラントに不具合が生じた際に自己負担となることがあります。インプラント治療では、費用だけでなく、その保証内容もしっかりと確認しましょう。
また、インプラント治療では、インプラント被せ物とインプラント体は、分けて保証する歯科医院がほとんどのため、この点に関しても注意が必要です。
具体的には、インプラント被せ物(5年)、インプラント体(10年)保証などそれぞれに保証期間が設定されています。そして、保証条件として、就寝時のナイトガード装着や定期的なチェックと歯のクリーニングなども含まれることがあります。

インプラント費用:定期検診とメンテナンス

多くの歯科医院がインプラント治療終了後より最低でも半年に一度の定期検診とメンテナンスを保証条件としています。
また、定期的なメンテナンスは、インプラントはもちろん、それ以外の歯を失うことも予防することができます。メンテナンスでは、30〜60分の間に以下のことを行います。

インプラント治療中の痛み

インプラント定期検診費用は、8,800〜16,500円です。検査内容によっても前後します。

インプラント治療費用を抑える方法

インプラントの治療費用を抑える方法は、いくつかあります。
まずインプラント治療後に長持ちさせることも費用を抑えるポイントの一つになります。
これ以上歯を失わないように日々の歯ブラシ時間・方法を見直す
ナイトガードを装着して就寝する
定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
インプラント治療を成功させるにも、今後これ以上歯を失わないようにするためにも、上記の3つは非常に重要です。

インプラント治療中の痛み

次に隣接する歯を3本失った場合にインプラントを3本埋入するのではなく、2本を埋入して被せ物をブリッジでつなぐ方法と多くの歯を失った場合にオールオン4・6という4本または6本を埋入して被せ物を装着する方法があります。
これらは、歯1本に1本のインプラント体を埋入する必要がなく、費用を抑える治療方法の一つです。

オールオン4

最後にインプラント医療費控除を紹介します。
インプラント治療は、医療費控除の対象です。その年の1月1日〜12月31日までの間に支払った生計を共にする家族の医療費と合わせて確定申告書を提出しましょう。

インプラント医療費控除

インプラント治療の保険適用

インプラント治療は、非常に限られた条件を満たす場合に限り、2012年4月より保険適用となりました。
受診可能な医療機関は病院であることのほか、限られた症例になりますが、それでも先天性・後天性疾患などで顎の骨を大きく失った患者さまにとっては非常に朗報となります。
詳しく知りたい患者さまは、「インプラント生命保険適用」をご参照ください。
生命保険がインプラント治療の対象になるか、についても触れています。

インプラント治療中の痛み

インプラント治療費用まとめ

インプラント治療は、保険外診療(自費診療)のため、歯科医院ごとに治療費を設定することができます。またその費用の内訳は20項目あり、より細分化する歯科医院もあるかもしれません。そのため、治療費を比較する際は、含まれるものと含まれないものを保証内容も併せ確認しましょう。
また、何かトラブルや心配事があった場合に相談しやすい行きやすい環境(歯科医師や歯科衛生士などスタッフとの相性、立地など)は、定期検診やメンテナンスも億劫にならず通院することができ、結果、インプラントが長持ちするメリットにもつながります。

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