セラミックを勧める歯医者

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なぜ？歯医者は、セラミックを勧めるのか？

歯科医院に行き虫歯を削った際に金属・プラスティック・セラミックのどれにしますか？と説明を受けたことがありませんか？その際に、多くの歯科医師がセラミックを勧めます。

以前より、どうしたら患者さんに理解してもらえるか？を考えていましたが、なかなか良い説明が見つからなかったのですが、トイレ掃除をしている際に良い比較写真を見つけることができましたので、参考にして頂ければと思い
ます。

なぜ？我々歯科医師は、セラミックを勧めるのでしょうか？次の写真をみるとその理由がわかってきます。

プラスティックvsセラミック

8年同じ期間使用した医院の便器です。患者さんが使用しますので、毎日掃除をしています。
皆さんは、どちらの素材を選択しますか？

プラスティックの便座

セラミックの便器

お口の中の環境

お口の中の細菌数は、お尻の穴よりも多く汚いと言われています。
甘い物・酸っぱい物・辛い物・しょっぱい物・冷たい物・温かい物・柔らかい物・硬い物と様々な食べ物・飲み物がお口の中に入ってきます。そんな過酷な環境の中で皆さんならプラスティックを選択しますか？セラミックを選択しますか？

多くの歯科医師が虫歯を削った際に、セラミックを勧める理由は、上の写真にあります。金儲け主義だけでセラミックを勧めているわけではないことを何卒ご理解頂ければと思います。

セラミックの種類

最近では、セラミックにもたくさんの種類がありますので、患者さんも困惑されているのではないでしょうか？ここでわかりやすく説明をしたいと思い
ます。

セラミックには、現在大きく分けて3つのカテゴリーがあります。オールセラミックとジルコニアセラミックです。それぞれのセラミックに特徴がありますので、自分に合った材料を見つけましょう。

セラミックインレー比較表

※ 横にスクロールできます

セラミッククラウン比較表

※ 横にスクロールできます

セラミック治療の欠点

セラミックに関して、歯医者が勧めるので、良い点ばかりかと言えばそうでない欠点もありますので、しっかりとセラミックの欠点も理解しましょう。

1.   強い力が加わると割れたり欠けることがあります。最近では、ジルコニアセラミックが登場して来たので、強度的に非常に強い材料もあります。ジルコニアは、白い金属とも呼ばれています。
2.   セラミックといえども一生物ではありません。ジルコニアでも、段々に削れます。削れないので、その形を保ったままの材料はありません。そのため、10年くらいで被せ物をやり直す必要があります。
3.  保険外診療で値段が高い。セラミッククラウンのCAD/CAM冠は保険対応ですが、それ以外はインレーもクラウンも保険外治療になります。
4.  削る量が多い。セラミックは強度の問題もあり削る量は、銀歯やプラスティックの詰め物に比べて多くなります。

セラミック治療は、全てが完璧な材料ではありません。良い部分もあれば悪い部分もありますので、それを理解された上で選択する必要があり
ます。

セラミック治療の利点

今度は、セラミック治療の利点になります。セラミックには良い点がたくさんあります。

1. 見た目が良い セラミックは、まず透明感が違います。また、つやにおいても他の材料と比べてピカイチです。
2. 歯茎への着色がない 金属を使用した場合、金属イオンの着色が周りの歯茎になります。
3. 汚れがつきにくい 「虫歯や歯周になりにくい。

以上のことより、セラミックを選ぶには、様々な治療の利点・欠点がありますのでご自分に合った材料を主治医の先生と良く相談して、値段だけで判断しないで下さい。