安いオールオン4

目次

• マイナーなメーカーのインプラントを使用している？
• 安い技工士に被せ物を発注している？
• オールオン4の治療費用が全部HPに記載されていない
• 海外でオールオン4の手術を受ける
• 充分な診査診断なく無計画な手術が行われる？
• オールオン4の治療経験が少ない
• 安いオールオン4の注意点

マイナーなメーカーのインプラントを使用している？

安いオールオン4は、マイナーなインプラントを使用しているとのことですが、どこからがマイナーなインプラントメーカーなのでしょうか？
インプラントメーカーも世界では100を超える会社があります。大手メーカーもたくさんのインプラントシステムを発売しています。
時代によってインプラントも第4世代のインプラントが発売されています。

オールオン4のサイトを見ていますとマイナーなインプラントメーカーを使用していることがあたかも悪いように記載されていることがありますが、私にはどのメーカーがマイナーなのか区別がつきません。
逆に最近出てきたインプラントメーカーでもしっかりとしているなど創意工夫が見られます。

使用してもいないのに、マイナーメーカーだ、安いインプラントは良くない、というのもナンセンスだと思いますし、時代は変わってきていると思います。

マイナーメーカーでもしっかりと骨と結合するインプラントが、発売されているのも確かです。
また、メジャーなメーカーでも骨と結合しないインプラントもたくさんあることも確かだと思います。
大事なのは、骨が薄い厚い柔らかい硬い、高さ幅があるないと様々ですので、患者さまにとって1番合っているインプラントを提案できる選択肢を歯科医師がどれくらい持っているかになると思います。

安い技工士に被せ物を発注している？

これも本当に難しい問題です。技工料が高い技工士さんは、確かに素晴らしいレベルの仕事をされます。
そのため、納品までの期間も長いですし値段も高いです。それなりの経験と知識があって技工料が高いのは、当たり前だと思います。
しかし、それですと若手の優秀な技工士にチャンスがないため、若手が育たないのも問題となります。

私は、自分と同じ位の年齢でお互いに切磋琢磨できるような歯科技工士に被せ物を発注しています。

確かにもっとレベルが高くて値段も高い技工士さんもいらっしゃいますが、私は、私と一緒に成長していける技工士を選んでいます。
かといってレベルが低いかと言われるとそんなこともありません。一生懸命被せ物を作ってくれるので感謝しかありません。

安い技工士にオールオン4の被せものを発注しているから問題が起こるというのは、出来上がってきた被せ物のチェックを歯科医師が怠っているという点もあると思います。
そのため安い技工士が問題なのかとなるとそれだけではないと思います。やはり歯科医師側にも大きな問題があると思います。

オールオン4の治療費用が全部HPに記載されていない

オールオン4の治療を行う際は、総額いくらか？が1番皆さま気になると思うのですが、後から他の治療金額がプラスされることがあります。
HPに記載されていないので患者さまが来院されてから、金額がアップするという現象が起こります。

良くある出来事

1. 仮歯までの値段で本歯は、別料金の記載である。
2. 契約後に骨の造成が必要だと言われる。
3. 消費税込の値段が記載されていない。
4. 静脈内鎮静法などの麻酔の費用が記載されていない。

ここで注意ですが、メインテナンスの費用は治療合計費用には合算されません。
また、ナイトガードに関しても治療費用に合算されていない場合がほとんどになります。
後からこの金額が追加でかかりますと言われると聞いていないです！ということになりますので、約時には必ずこの他にかかる費用がないかを確認しましょう。

渋谷歯科のオールオン4費用と相場

海外でオールオン4の手術を受ける

この詳細は、私もしっかりとは知らないのですが、海外でインプラント手術を安く行っている所があり、そこでインプラントのオールオン4の手術を受けてきて、日本で被せ物を作るという患者さまがいらっしゃいます。

このような場合、どのインプラントメーカーを使用したのか？が分かれば確かに日本で被せ物を作ることも可能なのですが、よくトラブルとなるのが、インプラントを埋入しているポジションがおかしかったり、無理なポジションにインプラントが埋入されていたりすると被せ物を作っても、壊れたり欠けたりしやすくなるという点です。
それによりどちらの歯科医院が悪いのだとなっても、原因がインプラントの埋入ポジションであった場合は、我々は、何ら責任を取れないという状態になります。

充分な診査診断なく無計画な手術が行われる？

充分な診査診断なく無計画な手術が行われるかどうかについて、現代においてオールオン4の治療計画を立てる際には、多くの場合は、PCにてCTデータを取り込みそれ専用のソフトにて計画を立てますので、無計画で手術を行う歯科医師はほぼいないと考えます。

確かにオールオン4の治療計画を立てるにあたり、しっかりと専用ソフトを導入して行う必要がありますが、昔からの歯科医師は、CTをみて治療計画を立てる方もいらっしゃいます。

治療計画の立て方は、人ぞれぞれになりますので、何が無計画なのかは非常に難しい判断だと思います。

オールオン4の治療経験が少ない

何を持って治療経験が少ないとするかは、非常に難しいと思います。
しかし、比較的オールオン4を行っていると掲げている歯科医院の院長は、かなりのインプラント治療経験があり、レベルも高い歯科医師が多いです。

確かにオールオン4は、一般のインプラントに比べて難しいですが、きちんとした知識と技術があればできるようになります。

やはり少ない本数のインプラントで被せ物を支えるという特殊な方法なため、初めて行う歯科医師が直ぐにできる治療ではありません。
そのため、日本口腔インプラント学会の専門医を取所得されている歯科医師が、第1選択となってくると思います。

オールオン4などの難しい治療を行っているにも関わらず専門医を取得していない歯科医師もいますので、そこの判断は患者さまによります。

安いオールオン4の注意点

現代において安いインプラントに関して、注意が必要か？不必要か？の議論をする時代は、とうに過ぎ去ったのではないかと私は考えています。
なぜかと言えば高いインプラントでも成績が悪く販売中止となった大手インプラントメーカーもあり、安くても高いインプラントと同じような成功率を保っている物も出てきているからです。

これからは高いから良い、安いから悪いという時代ではなく安くても良いインプラントが登場してきている時代になっています。
しかし、それは歯科医院の方針により様々ですので何が正解で何が不正解かは答えが出にくい問題となります。
私のポリシーとしては、安くても成績の良いインプラントを世界中から探し出して患者さまに提供するというスタンスをとっています。
逆に高くても実績がない、成績が良くないインプラントに関しては、患者さまに提供しないように徹底しています。それもこれも今まで20年、インプラントと関わってきて出すことができる結果です。
また、今後は大手インプラントメーカーの宣伝広告だけを鵜呑みにせず、新しいインプラントシステムへのトライもどんどん行いたいと思っています。